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アメリカ以外のエンジニアに対する倫理規定の適用

アーサーは法的に認可されたエンジニアで、彼の祖国に居住していた。彼はNSPE(プロフェッショナル・エンジニア協会)の国際メンバーでもあった。アーサーは外国の政府や地方自治体にコンサルティングを行ったり、エンジニアリングサービスを提供したりしていた。彼の祖国の法の下では、プロジェクトの仕事を獲得するために、個人が公務員に現金を提供することは合法であった。実際、そうすることで彼は税額控除を受けるのである。
アーサーは外国でも公務員に現金を支払おうとした。しかし彼は、彼の行いがNSPEの倫理規定に抵触することを知っていた。彼はそれでも現金を支払うべきだろうか。そうだとしたら、あるいはそうでないとしたらそれはなぜだろうか。

−NSPE事例98-2番の改作

(訳 須長一幸 日本学術振興会特別研究員PD(北海道大学))