(最終更新日 1999 年 11 月 25 日)


生物は、基本構成単位である分子、細胞、個体、集団などを一定の法則のもとにシステム化して、より複雑な構造に作り上げることで、発生、行動、思考、進化などの高次生命現象を発現させるところに大きな特徴があります。各レベルでのシステム化は、進化の過程で蓄積された遺伝情報と、生体内外の環境情報をもとにプログラムされています。

これまでの生物学は生物を構成単位に分解し、その性質を調べることによって飛躍的に進歩してきました。その結果、生物を理解するために重要な構成単位は、個体から器官・組織、細胞、さらに分子へとマクロなレベルからミクロなレベルに移り変わってきました。現在では個々の分子についての情報は膨大な量となり、生体機能の多くは分子の働きとして理解できるようになってきました。しかし一方では、重要な生命現象でありながら分子個々の機能だけでは理解できそうもない複雑なものも浮かび上がってきています。

本講座は、発生や生長、増殖、進化など、個々の構成単位の分析的研究だけでは理解のおよびがたい複雑な高次の生命現象を、分子、細胞、個体および集団などの各レベルにおけるシステム論的アプローチの同時進行により解明することをめざしています。



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